出産時の費用と分娩法

出産費用の説明をする医師 妊娠・出産を望むカップルは多いですが、実際にどのような分娩法があり、いくらぐらいの費用がかかるのか詳しくはわからないという人は多いのではないでしょうか。

まず、大きく分けるとラマーズ法などを使いながら陣痛を乗り越え、経腟で出産をする自然分娩とおなかにメスを入れて赤ちゃんを取り出す帝王切開に分かれます。1990年には10%だった帝王切開は、2014年には約20%に倍増しており、近年は晩婚化により高齢出産が増えていることや、医療機関の安全性のガイドラインが変化していることもあり帝王切開が増加傾向にあります。そして麻酔を使用して陣痛の痛みを和らげる無痛分娩も近年増加しています。

費用としては、妊婦検診費や分娩費用は自由診療になるので医療機関ごとに価格の設定が異なるため、医療機関ごとに費用は大きな差があるのが現実です。特に総合病院よりもラマーズ法でなくソフロロジーを取り入れていたり、個性的な出産スタイルを取り入れやすい個人産院はその価格に大きな差がある傾向があります。

平均的な費用としては、自然分娩の場合は総合病院であっても、個人産院であっても40~50万円あたりがボリュームゾーンになります。安いところは20~30万円から、高額なところは100万円を超えることも珍しくはありません。

帝王切開の場合は、手術自体は保険適用で地域や医療機関に関わらず22万1600円(32週未満の早産の場合は24万5200円)と決められています。しかし、帝王切開の場合は健康保険の適用となるため、実際に自己負担するのはこの手術費用の1/3の価格です。というと、帝王切開の方が自然分娩よりもリーズナブルなのかと思われるかもしれませんが、自然分娩の場合は入院が5日ほどという医療機関が一般的ですが、帝王切開の場合は7~14日と入院日数が長引くため、トータルの出産費用としては高めとなることが多いです。

また、無痛分娩の場合は医療機関により差は有りますが、5~10万円プラスになることが多いです。

出産後に国からお祝い金が出る

このように出産には高額の費用が掛かります。平均値であっても40~50万円、セレブ病院や無痛分娩にしたらさらに何万円もお金がかかり、しかも妊娠期間中は10回以上妊婦検診を受けなければならないのでその費用も必要となるため、お金がないので子どもが産めないと悲観的になる人もいるかもしれません。

しかしながら、出産に関する助成金は色々とあるため大丈夫です。まず、自然分娩、帝王切開に関わらず、出産一人あたりに健康保険から支給される「出産育児一時金」があります。これは健康保険の加入者、被扶養配偶者、被扶養者であれば支給され、その額は子供一人当たり42万円です。

また、帝王切開で出産費用が高額になった場合には公的健康保険の「高額療養費制度」が利用できます。これは一般的に「高額医療費」と呼ばれているもので、所得区分に応じて定められた自己負担限度額を超えた分を払い戻ししてもらうことができる制度です。

また、帝王切開に限らず、出産をした年は色々と医療費がかさむものです。その年のうちに家族が利用した医療費が10万円を超える場合は確定申告をすると還付してもらえる高額医療費控除制度もあります。

そして気になるのは妊婦検診費用ではないでしょうか。妊婦検診も自由診療のため、病院や産院によりその設定価格は異なりますが、毎回数千円~多い時には1万円を超えることもあり、それを10回以上通うとなると大きな費用になってしまいます。しかし、最大14回までの検診無料券を給付している自治体が多く、公的な助成を受けることができます。

このように出産育児一時金や高額医療費控除、妊婦検診補助券を使うことで、妊娠・出産にかかる費用の自己負担額を大きく軽減することができます。

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