更年期障害で生理不順になるのは自然なこと

生理不順の女性 女性が加齢によって生理不順となるのは自然なことです。通常女性は卵巣に原始卵胞200万個をもって誕生しますが、生殖年齢になるまでに20~30万個に減少すると考えられています。月経の都度、約1000個程度ずつ排出され、卵巣内に卵胞が殆どなくなると閉経となるのです。

閉経前には人によって様々なパターンの生理不順が現れます。24日以下のサイクルとなる頻発月経(頻繁月経)や、39日以上のサイクルとなる稀発月経、経血量の多少によって過多月経や過少月経などになる事があります。その他に機能性月経や器質性出血があり、病気が隠れている事もあるため適切な対処が必要です。頻発月経(頻繁月経)では、いつ出血が起こるか予期できないため、いつでも手当てができるようナプキンを持ち歩くことや、ショーツ型のナプキン、大人用おむつなどを利用すると良いでしょう。

閉経が近づくとホルモンバランスの乱れにより、いわゆる更年期障害が起こりやすくなります。動悸やイライラ、火照りや発汗、頭痛、手足の震えなどが見られ、急激に女性ホルモンの分泌が減る事で骨粗鬆症や脱け毛などが現れることもあります。

近年、こうした更年期障害に似た症状が、若い人にも見られるようになっており、若年性更年期障害などと言われています。本来の意味での更年期障害が若年化しているわけではなく、過度のダイエットや食生活の偏りなどが原因で、月経が止まってしまったり自律神経の乱れによって更年期障害のような症状が現れるのです。卵巣の機能そのものは正常で、何らかの原因により月経が止まってしまう状態と考えられています。

一方卵巣機能そのものが不全となるのが、卵巣機能低下症です。早発卵巣不全と呼ばれることもあります。30歳~40歳で無排卵となり多くが無月経です。卵巣機能低下症は卵巣に卵胞が存在しているタイプ(ゴナドトロピン抵抗性卵巣症候群)と残存していないタイプ(早発閉経)に分けられます。原因は不明ですが自己免疫疾患との合併が多く見られる事から、自己免疫疾患に関係すると考えられています。

生理不順は不妊の原因になる?ピルで改善しよう

生理不順が続き、対処せずにいると不妊の原因になる事があります。3か月以上月経が来ない状態を無月経といい、ホルモン分泌が著しく低下し排卵が殆どなくなり、重度の排卵障害を引き起こすと不妊となる可能性が高まります。

生理不順のある女性では基礎体温を付け生理周期を把握することが大切です。基礎体温で低温期(低体温)が持続し高温期がないと、無排卵が疑われます。また高温期があっても短い場合や低温期(低体温)が長めの場合でも無排卵の可能性が出てきます。まずは基礎体温を付ける習慣を取り入れ、高温期があるかどうかをチェックしてみましょう。

ピルを使用すると適切に生理周期を管理できるようになります。これはピルに含まれるプロゲステロンが補給されると身体が排卵後だと勘違いして月経が来ない仕組みによるものです。ピルを止めると月経が再開されます。毎月の経血量も少なくてすむため非常に楽です。

ピルには様々な種類があり、含まれるホルモン量も様々です。近年は低用量ピルが一般的になっており、微量のホルモンが配合された血栓症のリスクが低いミニピルも出てきています。通常ピルは、高齢、喫煙者、肥満の要因に該当する場合リスクが高くなると指摘されています。また保険がきかないため費用が高くなる傾向があります。ただし望まない妊娠を防止したり、不妊症のリスクを減らすためにピルは非常に有効と言えるでしょう。妊娠を重視せず、過度のダイエットや偏った食生活を続ける若い女性も少なくありませんが、結婚して子どもが欲しいと思った時に、過去の不摂生が原因で妊娠できないと、悔いても悔やみ切れなくなることもあるのです。無月経を甘く見ず、まずは基礎体温を付けることから初めて見てはいかがでしょうか。

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